○今年は春から根切り虫の絶え間ない攻撃 やられた!
何がって、ブルーベリーが。
何者にかって、タイトルどおり、根切り虫に。
昨日の日曜日、オトキサンがこの緊急事態を発見しました。
久々の日本晴れで、”洗濯大特集”と化した我が家では、オトキサンとキッタンとで、朝からせっせとベランダ兼屋上菜園での洗濯物干しに励んでおりました。
と、一段落して庭を見回っていたオトキサンが、
「ブルーベリー、やばくない? 根切りが居そうだよ。土、見てよ」
「えー? まさかぁ」
暢気に答えてブルーベリーの鉢を覗いたキッタンも、たしかに怪訝に感じました。
オトキサンの言うとおり、土の表面がティースプーンか何かでせっせと掘り返されたかのように、フワフワと浪うち”浮き足立って”いるのです。
「まさかぁ」と、それでもまだ半信半疑のキッタン。
しかし、オトキサンが幹を引っ張るや、するっと株が持ち上がってしまいました。
それでキッタンもヤバさマックス状態であることに気付いたのでして。
大急ぎで鉢から株を引き抜くと、居ました、居ました、よく肥えた根きり虫が、土中のあちらに1匹、こちらに1匹、これ以上は太れないんじゃないかってぐらいにムチムチとした胴体を前屈みにして、身もだえしています。
一方、ブルーベリーの細根は影も形もなく、幹の延長のような根元の太い根が申し訳程度に残っているだけ。
その太い根の間にも彼らはしっかと潜り込んでおり、今や、ブル子(すいません、ブルーベリーの我が菜園でのニックネームなもんで)の生命、危機一髪!
いやあ、気付いてよかった。
今年はブルーベリーの花つきは非常によく、大収穫が期待されました。
ところが、花が落ちた後に残った青い果実の多くが枯れ始めまして。
受粉がうまくいかなかったのだろう程度に思っていたのですが、オトキサンは、それだけではないようだ、もしや根切りにやられているのではと、心密かに心配していたんだそうです。
そして、悲しいかな、その予測が的中したというわけです。
いやはや、キッタンの大不覚。
毎日のように見回っているのに、気付かなかったんですからね。
根切り虫が出た場合はどうするのか。
当然ながら退治をいたします。
キッタンはたちまちシャベルを割り箸に持ち替え、自称根切り虫バスターズ、又の名を、害虫の殺し屋割り箸五十斎に変じたのでありました。
それはまあ大げさにしても、根切り虫の退治方法としては捕殺以外に手がありませんから、1匹々々、割り箸でつまみ出し、木酢液を薄めたものに落とし込むという、なんとも原始的で残酷な方法を取っています。
最初のうちは、うごめく姿を目にしただけでゾゾっとし、オトキサンもキッタンも、互いにこの作業を相手に押し付けようとして謙譲の美徳を装った自己保身的な譲り合いを続けたものですが、人間の慣れとは根切り虫より残虐ですね。
今では二人とも率先して割り箸を持ちます。
今回の場合は、オトキサンのほうがブル子の土作りがうまいので、虫退治は自ずとキッタンの仕事になったのでした。
ブル子に悪さをしていた根切り虫は計6匹ぐらいでしたが、成金のような見事な太り方でなんとまあ、憎たらしいこと。
キッタンは迷うこともためらうこともなく、彼らを処刑場へと送りました(ほんと、残酷ですねえ)。
付け加えれば、根切り虫の巣くっていた土は、もったいないので捨てず、数時間天日干しをし(いい具合に晴天だったし)、薄めた木酢液を振って寿司飯状態にしてビニール袋に密閉(まではいかないかな)しました。これで数ヶ月間置いておけば、また使えるのではないかと思います。
かくして、割り箸五十斎のミッション完了。
ブル子の救急治療もとりあえず終了し、オトキサンとキッタンは、久々の夕ビール。
いやあ、仕事の後のビールは、美味しいです。
○今日はポインセチアが陥落 一件落着・・・のはずでした。
ところが、今日また、割り箸五十斎の出番が来るとは。
昼過ぎのことですが、母屋のママリンからワケの分からぬ電話がかかってきました。
「1階の鉢の木がヘンなの」
「ヘン? どの鉢?」
「えーと、えーと」
要領を得ないので急いで降りていきますと、ママリンが指差したのがポインセチア。
水遣りをしたら株が浮いてきたそうで、なるほど、見るからにグズグズ状態です。

幹を引っ張ると、鉢からスポッと根ごと抜けてしまい、中には、あの、にっくきデブ害虫軍団がうごめいていたのでした。
上の写真がポインセチアの根の状態。
細いひげ状の根は皆無に等しく、太い根もほとんど食べられてしまっています。
それにしても、よくぞここまで食らい尽くしたもの。
あと一時遅ければ、ポインセチアは命を落としていたかもしれません。
しかし、こちらも間一髪で救命に成功(多分)。
8匹ぐらいいたオデブ軍団を、文字通り根こそぎ退治したキッタンでした。
○根切り虫って? 根切り虫の被害は早くも1月ごろからありまして、つい4月の26日にはラベンダーが被害にあっていました。
しかし、これまでの場合ですと根切り虫は大小ざまざまで、比較的、鉢の底近くにいまあいた(小さい虫ほど底に近い)。
ところが昨日、今日の根切り虫たちはすべてが見事に肥えていて、且つ、地表付近まで来ておりまして。
季節的なものなのか、虫の種類が違うのか。
気になりまして、インターネットであれこれ調べましたところ、愛媛県農林水産部森林局林業政策課のサイトで「根切り虫防除技術指針」という大変参考になるファイルに出会いました。
少し引用させていただきます。
それによれば、根切り虫とは「苗木の根を食害するコガネムシ類の幼虫の総称」とのこと。
産卵期はコガネムシの種類によって微妙に差があるようですが、だいたい7月中旬ごろから8月ぐらい。
「土中に産みつけられた卵は10〜15日で孵化」し、植物の細根などを食べて成長。
「成長するに従って苗木のやや太い根を」食べるそうです。
寒くなると地表から深く潜り、春になって地温が上がってくると、地表近くに出てきて根をむさぼるので、虫害としては秋と春の2回あるとのこと。
そうか、ということは春が来て根切り虫たちが活動を開始し、のこのこと地表に向って上がってきたということか。

虫の嫌いな方には嫌悪感を催す写真でしょうが、菜園管理はキレイ事ばかりではすみませんで、今回、根切り虫の”公開”に踏み切りました。
ボディはクリーム色っぽく、顔面の先っちょが明るい茶色。
箸でつまむと、恐怖からでしょうか、脱糞します。
ボディに透明感があって体内が黒っぽく見える虫も、ときどき出てきます。
陽射しに弱いらしく、すぐに土の中へと潜っていきます。
しかし。
彼らを割り箸でつまみ出しながら、キッタンはときどき、考えてしまうのですね。
世の中の命あるものはすべて、生きる権利をもっているはずではなかったか。
とすれば、根切り虫にだって生きる権利はあるんだよなあ。
それに、根切り虫イコール害虫という不名誉なレッテルは、人間が勝手につけたものではないか。
彼らは好き好んで根を食べる運命を選んだわけではなく、そういう定めに生まれついてしまっただけ。
なのに、なぜ、こうも目の敵にされなければいけないのだろう。
ところが、この菜園では、彼らは自分の任務に励めば励むほど、嫌われてしまいます。
なぜなのか。
キッタンたちの”王国”にとっては邪魔者だからです。
キッタンたちが愛しているのは本来の意味での自然ではなく、自分たちの好むように作った自然もどきの菜園です。
そして、そこの王にして管理者であるオトキサンやキッタンのおめがねにかなった、ブルーベリーだのバラだのセージだのといった住民は厚遇されます。
逆にお気に入りのものたちに悪影響を及ぼすかもしれない存在は、ことごとく排除されます。
雑草と呼ばれる草花たちも、根切り虫と同様の立場です。
彼らにしてみればたまたま風に運ばれて野菜のプランターの一角に居場所を見つけただけなのに、野菜の成長を妨げるかもしれないとの理由で、排除されてしまうわけです。
雑草の場合はそれでも、オトキサンとキッタンの気分次第で隅っこに住まわせてもらうことがありますが、根きり虫やカメムシは”敵”として、徹底的に駆逐されます。
愛する者たちを守るため−ーというのが、オトキサンやキッタンの言い分ですが、根切り虫やカメムシの立場から見たら、ずいぶんと身勝手な言い分に映りはしませんかね。
あるいは、自分自身を根切り虫やカメムシの立場に置いて見たらどうでしょう。
「愛する者たちを守るため」という言葉、いろいろなシーンで使われます。状況にもよるでしょうけど、実は自分本位な大義名分だよなあと、つくづく思うわけですね。
だからといって、もう根切り虫を殺さないなどとは間違っても誓えませんが。
最後にお目直しの写真を3枚。

これは、ピエール・ド・ロンサール。
4月の中旬に蕾ができ、昨日から花びらが開きはじめました。
住民になって何年目かなあ。
毎年、少しずつ花が大きくなってきました。
蕾はもうひとつついています。

これはピナフォアといってセージの一種。
白っぽい部分が練乳のような色をしているので、屋上菜園では「イチゴミルコ」と呼んでいます。
最後は、ダールベルクデイジーの花畑。
菜園のあちこちで「勝手に花畑」してくれて、手間いらず。

雑草と見なされてしまうこともあるようですが、そんな扱いではもったいないぐらい、菜園に彩りを添えてくれます。
初期の頃に比べると全体的に色が濃く、花のサイズも大きくなりました。
うわ、もうこんな時間。
原稿、書かなきゃ。
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