○どうすりゃいいのか、地デジのアンテナ
大変オマヌケな話ですが、ちーと困っておりまして。
地デジのアンテナをどうするかってことなんです。
母屋にある両親の茶の間のテレビが壊れまして。
購入して5、6年。そんな程度で寿命がくるのかと、最近の電気機器のひ弱さに呆れるばかりでありますが、それはさて置き。
どうせ地デジ対応のテレビを買うのなら、この機会に地デジを見る環境も整えたいと思うものですよね。
ところで、この家は大ざっぱに言うと3階戸建ですが、お隣にドーンと12階建てのマンションが建っており、これが、昔からこの界隈に住む家々のテレビ電波の受信障害を引き起すため、当家も含めた数軒が、マンションからアンテナの分配を受けている状況なのですね。
で、まず、このアンテナが地デジに対応しているのかどうかという問題があります(すでにマンション内で地デジ対応のテレビを使用している住民がいるから、アンテナもそれに対応しているのではないかとの憶測が界隈を駆け巡っている)。
対応していない場合、自前で立てるべきなのか、電波障害を事前に考慮して、アンテナを分配してもらうべきなのかという問題もある。
その場合、こういうご時世だから、どんな企業も経費削減にやっきになっているはずで、はたしてマンションの管理会社がどう出てくるかという問題もある。
地デジ用アンテナについてインターネットで調べてみますと、必要な機器、立てる場合の方角などについての簡単な図と解説、さらには高層ビルの有無などの状況によって電波の届き具合が異なるので見えにくい場合もある、といった添え書きまではあるのですが、具体的に、処処の事情を抱えた家の場合はどうすればいいのかまでには、当然とはいえ踏み込んでいません。
ですから、わかったようでわからない。
総務省のサイトでもあいまいです。
そこで、総務省のサイトに記載されていたお客様用の窓口に電話をして尋ねました。
○総務省は教えてくれない
電話しますと、
「ナビダイヤル、担当××でございます」と女性。
へええ、今では官庁のお客様窓口も家電メーカーのサポートセンターと同じようなことを言うようになったかと、一瞬はおもしろく思いました。が、いや、待てよ。
ってことは、この窓口は外郭団体とか企業とかに委託されてるってこととだよなあ。
さて。
隣に高い建物があるがアンテナを自前で立てて地デジが見られるかどうかを単刀直入に聞くと、「そうですねえ。お隣がそういうことですと、ちょっと、どうでしょうか」というような返事でした。
ところで、この窓口の特徴は、積極的かつ具体的に地デジアンテナの立て方を説明をしてくれるのではなく、こちらが尋ねた問いに対して、一般的なことを答えてくれる点にあるでしょう。
電波障害の問題がありアンテナが分配されているので、地デジ用も隣から分配してもらったほうが電波の受信が確実なのかどうかを尋ねますと、そういう方法もあると言葉を濁したうえで、その場合には、マンションに強制できる法律がないので、あくまで話し合いをしていただいて、といった説明をしてくれました。しかし、これって新設というよりも、総務省はそういう問題には関与しないので、勝手にやってちょうだいね、と言っているように聞こえません?
さらに、では、マンションで断られた場合はどうすればいいのか、自前で立ててどれだけ受信できるのか、どうすれば自前のアンテナで確実に見られるようになるのかと尋ねると、確実に受信できるかどうかは周囲の状況で異なるので、まずは最寄の電気屋さんなどで、どの程度の電波がキャッチできるか調べていただくのがよいかと・・・と、何とも他人任せな回答。
テレビでは毎日のようにあちこちのチャンネルで地デジ化を喧伝するスポットCFが流れていますし、「詳しくは総務省にお問い合わせを」的な添え書きもあるから、総務省に問い合わせさえすれば、すっきり明解な回答が得られると考えていたのですよ。
こちらの住所等を確認したうえで、その周辺は大まかにこういう電波状況になっていますよとか、お宅の状況から推して、AタイプとBタイプの方法があります的な、より精度の高いアドバイスをもらえるものと思っていたのです。
なのに、アドバイスどころか、ますます疑問増大。
これでは不安さえ募ってしまいます。
でももちろん、電話窓口の担当者が悪いのではなく、多分、総務省がそういう回答でこと足らせているのでしょう。
全国に何千万世帯とあり、その1軒1軒に合う個別の情報を提供するのが難しいことはよーくわかっています。
でも、だからこそ、みなが知りたいのも、実は「ウチは大丈夫なの?」「ウチはどうすればいいの?」という個別の状況に対する回答なのではないのでしょうかね。
○マンションからは分配打ち切り
次に、隣のマンションの管理会社に電話で問い合わせました。
すると担当者から、
業者に周辺の調査をしてもらったところ地デジの電波には隣のマンションは影響しないと結果が出たので、地デジの受信は各お宅でしていただくことになった旨、年内に連絡するつもりであった、
と言われまして。
「でも、総務省に問い合わせたら、隣に高いビルがある場合はちょっと、とのことでしたけど?」と申しますと、担当者は「え? そうですか?」とほんのわずかに躊躇し(たようにキッタンには感じられた)、しかし、すぐに「でも、うちの業者は大丈夫だと言っています。ちゃんと、アンテナも立てて試しています」と付け加えました。
こっちが「本当に家で立てれば見ることができるという結果がでいるんですね」と重ねて尋ねますと、担当者は自信たっぷりに「はい。そういう結果が出ています」
自前でアンテナを立ててみて電波障害が生じた場合にはご相談してもよいかと問えば、担当者は明るくさわやかな口調で、分配終了のお知らせを配布する際には、新たな担当者名や連絡先も載せておくので、そちらにご連絡いただけますとの説明で、キッタンはさらに突っ込んであれこれ尋ねるための具体的なデータを用意していなかったことを悔やみつつ、そのまま電話を置いた次第です。
それにしても、地元からあれこれ言われぬ前に、さっさと打つ手を考えているのだから、驚き。別な意味で感心しましたね。
○結局、どうすりゃいいのかね
この問題だけに掛かりきりになっているわけにもいかず、テレビが壊れて2週間近くたった今も、地デジ・アンテナをどうするかについての結論が出ておりません。
現実にはそんなに難しく考えることではなくて、テレビを買いに行って、ついでにアンテナ工事もお願いしちゃえば、あっさり片付く問題なのかもしれず。
でも、それで済ましてしまうのもなんだか気持わるいんですよねえ。
大手ディベロッパーや不動産会社が手掛けたマンション、住宅に住めば、何の苦労もなく地デジへと移行ができるのでしょう。
が、キッタンの周囲のように、古い小さな家やアパートで細々と生活している人たちは、テレビひとつ見るのに、何やかやと頭を悩ませ、面倒な手続きをあれこれ踏まなければならないわけで。
なぜ、こういう煩雑な手続きを、政府や総務省はは庶民に強いるのかなあと、ついつい文句を言いたくなるのですねえ。
もっとも、政府といっても、前政権が決めたことですがね。
(地デジ化でおいしい汁を吸ったのは、誰なんでしょうね)
余談ながら、キッタンの仕事場に10年ほど使ってきた14インチのオンボロなテレビがありまして、こんなものでも一時しのぎにはなるだろうと、両親の茶の間に貸出しました。
結果、仕事部場にテレビがなくなったら、これが思いのほか快適で。
テレビがあると、仕事中もつけっぱなしの「ながら族」。
どうでもいいような番組も、ついつい見てしまいます。
そして、だらだらと流されて、主体性なく時間を過ごしてしまっていたようです。
しかし、テレビがなければ当然ながら読書も進むし、聴きたい音楽にも積極的に耳を傾けるようになる。仕事にも集中できる。
なーんだ、テレビがない方がいいじゃないかと。
では、お仕事。

